理学療法士と予防医学

理学療法?リハビリテーション?

 私は理学療法士として、病院やクリニックでリハビリテーション業務に従事してきました。

 理学療法とは、『病気・けが・高齢・障害によって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に温熱・電気・水・光線・超音波、徒手によるマッサージを加える、あるいは治療体操を行うこと』を言い、これは治療医学として考えられます。

 また、リハビリテーションとは『身体的・精神的・社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことを目指し、かつ時間を限定したプロセスである。』と述べられており、社会復帰へのプロセスといった概念です。

 

理学療法とリハビリテーションは別概念ですが、一つとして考えられているのが、一般的な解釈でしょう。

日本における理学療法士の位置づけ

 さて、海外の理学療法士は外来クリニックを開業することが可能なのですが、日本の法律では、理学療法士が医師の指示なしに疾患別リハビリテーションを行うことは禁じられています。

 しかし、東日本大震災の折、当時の急性期中心の医療体制から、慢性期医療に目を向ける必要性が認知され始めました。

 

 そして、平成25年、『理学療法士が介護予防事業等において身体に障害のない人に対して行う、転倒予防の指導など診療の補助に該当しない範囲であれば、理学療法士と名乗ることは何の問題もない』と周知されました。

 つまり、保険診療を使用して疾患別リハビリテーションを行うことはできませんが、理学療法士として、健康増進のための生活指導、運動指導を行うことは可能ということです。

 

ややこしいですね(笑)

理学療法における運動の考え方

 理学療法における運動は、『治療的体操(therapeutic exercise)』といわれるものです。

 これは運動療法として認識されがちですが、単純に『歩くことや有酸素運動が健康に良いから運動をしなさい』ということではないのです。

 

 我々は、各種評価に基づいて導き出された『するべき運動』を提示します。それは人それぞれ違うものであり、個別性があります。

 また、これはパーソナルトレーニングとは考え方が異なるものです。

 例えば、弱化している筋があれば、それを鍛えればよいといったものではありません。『なぜ、その筋が弱化しているのか?』を考え、原因に対して適切な施術を行った後に運動を提示するのです。もしかしたら、肩の機能障害の原因が足ならば、足の運動を提示することになり、それが肩の機能改善につながるわけです。

予防医学という考え方

 なぜ、運動を提示する必要があるのでしょうか?

 それは、後天的に染み付いてしまった不良動作、不良姿勢によって、身体の歪みが元に戻り、身体の不調が再燃するためです。

 健康を取り戻すためには、適切な治療ののちに、症状の程度に合わせてホームエクササイズを同時に行っていくことが理想的です。

 エクササイズも併せて行うことで、良い状態がより長く続くことになります。

 簡単なものから難しいものまで、運動のバリエーションは多岐に渡りますが、あなたのカラダをよりよい状態に改善できるよう、お手伝いをいたします。

介護予防について

 理学療法士の仕事として、日本で認知されているのは『リハビリテーション』です。

 私はこれまで、障害を負った方々の社会復帰復帰のための機能訓練を行ってきました。特にご高齢の方々の在宅復帰のための機能訓練や支援などを多く経験しました。

 また、訪問リハビリテーションといって、実際にクライアント様宅に伺って行うリハビリテーションも行いました。障害を負ってしまった方、特にご高齢の方は、家の周りを一周歩くだけでも大変なものです。その中で、ご家族様が仕事をしており、親の介護がかなり負担になっているという家庭も拝見しました。支援の手は本当に必要な人に十分に届いているのでしょうか。

 当院は、そういった方々の支援も行います。加齢による体力の衰えにより、あるいは障害を負ってしまったことによって、歩けない、外出できない、寝たきりになってしまった方、当院の施術を受けてください。病院勤務時代からの知識も併せて、お力になれることは多くあります。ぜひ一度、ご検討ください。

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Physiosophic osteopathy 

kotori

~東淀川にあるosteopathy施術院 & 出張施術~


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                         by ウイリアム・G・サザーランド